国民栄誉賞に「ふさわしくない」の声はなぜ?選考基準と辞退の真相
国民栄誉賞に「ふさわしくない」の声はなぜ?選考基準と辞退の真相について詳しく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。
国民栄誉賞が創設されたのは1977(昭和52)年8月、当時の福田赳夫内閣の時代です。本塁打世界記録を達成したプロ野球・王貞治選手を称えるために急遽作られた表彰規定が、現在まで運用され続けています。
内閣府が公開する表彰規程によると、授与対象は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と定められています。しかし、この条文には明確な定量的基準(世界大会〇連覇、在職〇年といった数値基準)が一切存在しません。
この「白紙委任」に近い抽象的な規程こそが、毎回のように「ふさわしくない」「基準が不透明」という不満を生む根本原因です。ノーベル賞やオリンピック金メダルといった客観的指標がある場合は比較的納得感が得られやすいものの、芸能・文化分野や、過去に私生活でトラブル・論争があった人物が候補に挙がると、国民感情のギャップが一気に表面化します。