なぜ人類は今も「1分60秒」に縛られているのか?量子時代に再評価される「10進法と60進法」の世紀の対立
なぜ人類は今も「1分60秒」に縛られているのか?量子時代に再評価される「10進法と60進法」の世紀の対立の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
話は今から5000年以上前、ティグリス・ユーフラテス川の流域で栄えたシュメール文明にさかのぼる。彼らはなぜ、身近な指の数である「10」ではなく「60」という大きな数を計算の基盤に据えたのか。考古数学の最新知見が示す最大の理由は、圧倒的な「分割のしやすさ」にある。
10という数字は「1, 2, 5, 10」の4つでしか綺麗に割り切れない。これに対して60は、1、2、3、4、5、6、10、12、15、20、30、60という実に12個もの約数を持つ。半分にも、3分の1にも、4分の1にも、5分の1にも整数で素早く分けられる利便性は、高度な計算機が存在しなかった時代、交易や小麦の分配、さらには農耕に必要な天体観測において絶大な威力を発揮したのだ。