失敗しないタイヤインチアップ早見表!外径計算と車検適合基準の全貌
失敗しないタイヤインチアップ早見表!外径計算と車検適合基準の全貌の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
インチアップにおける大前提は、タイヤ外径計算によるサイズ変化の正確なシミュレーションと、車重を支えるロードインデックス荷重指数(LI)の死守です。どれほど見栄えが向上しても、これら2つの条件を逸脱した瞬間に安全走行は破綻します。
タイヤ外径は以下の計算式で求められます。
外径(mm) = (総幅 × 扁平率 ÷ 100 × 2) + (ホイールインチ数 × 25.4)
ホイール径を大きくする際は、タイヤの厚みを示す扁平率変更(ロープロファイル化)を行い、外径を純正とほぼ同一に維持します。例えば、純正が205/60R16(外径652mm)の場合、17インチへの移行時は215/50R17(外径647mm、差−5mm)、18インチなら225/40R18(外径637mm、差−15mm)といった設計が基本線です。
より重大な落とし穴がロードインデックスです。タイヤ側面に「91V」と刻印されている場合、「91」が最大負荷能力(615kg)を示す指数となります。日本の車検適合基準において、タイヤの負荷能力が純正指定値を下回る状態での運行は認められていません。インチアップで扁平率を下げるとタイヤ内部の空気容量が減少するため、同等のサイズであってもLIが下がりがちです。
そこで多用されるのが、内部構造を強化して高圧充填を可能にした「ETRTO エクストラロード(XL)規格」や「レインフォースド(RFD)規格」のタイヤです。ただし、XL規格タイヤは従来のJATMA規格タイヤと同じ空気圧では十分な負荷能力を発揮できません。例えば純正LIが91(210kPaで585kg負荷)の場合、XL規格でLI93のタイヤを選択した際は、指定空気圧を240kPa程度まで高める空気圧設定の適正値への補正が不可欠です。ディーラーや指定工場の整備士からも「ドレスアップ後に空気圧を純正指示値のまま放置し、負荷能力不足でトレッド部を損傷させる事例が後を絶たない」との警鐘が鳴らされています。