セシウムさん事件の真相と現在|東海テレビ放送事故の教訓と波紋
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このテロップがもたらした最大の被害者は、東日本大震災の被害から立ち上がろうと懸命に農作業を続けていた岩手県の米農家と被災地の人々です。当時、出荷前検査によって安全性が確認されていた「岩手県産ひとめぼれ」に対し、テレビ自らが「怪しいお米」「汚染されたお米」という強烈なレッテルを貼り、風評被害を助長する結果となりました。
岩手県の達増拓也知事(当時)は東海テレビに対して厳重な抗議文を提出し、全国の農業関係団体からも激しい非難が巻き起こりました。東海テレビの幹部らは岩手県庁やJAへ幾度も直接赴き、土下座同然の謝罪を重ねることとなりました。
さらに経済的な打撃も凄まじいものでした。事態の悪質さを重く見た地元有力企業やナショナルクライアントをはじめとするほぼ全スポンサーが番組のCM提供を即座に自粛・降板。番組枠は公共広告機構(現・ACジャパン)の啓発CMや自社番宣で埋め尽くされ、局の営業活動は完全に麻痺する異常事態へと陥りました。