てんとう虫の幼虫は益虫か害虫か?見分け方と噛む理由・飼育全知識
てんとう虫の幼虫は益虫か害虫か?見分け方と噛む理由・飼育全知識に関する気になる情報を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
日本国内には約180種以上のテントウムシが生息していますが、市街地や住宅地の庭先で日常的に遭遇するのは主に3つのタイプに大別されます。見分けのポイントを押さえることで、残すべき益虫と駆除すべき害虫を瞬時に判断できます。
1. ナナホシテントウの幼虫(益虫:肉食)
黒褐色から青みがかった灰色の細長い体型をしており、腹部の側面や背中に鮮やかなオレンジ色の斑紋が点在するのが特徴です。脚が長く活発に歩き回り、アブラムシのコロニーに突頭して貪り食います。
2. ナミテントウの幼虫(益虫:肉食)
ナナホシテントウと非常によく似ていますが、体側のオレンジ色の斑紋パターンがより帯状に広がっている傾向があります。ナミテントウは成虫の翅(はね)の模様が数十種類にも及ぶことで知られますが、幼虫期も個体差がありつつ、総じて黒地にオレンジの突起が並びます。
3. ニジュウヤホシテントウ(テントウムシダマシ)の幼虫(害虫:草食)
注意が必要なのが、通称「テントウムシダマシ」と呼ばれるニジュウヤホシテントウやオオニジュウヤホシテントウの幼虫です。肉食系幼虫が「黒×オレンジ」であるのに対し、こちらは「全体が白褐色〜淡黄色で、樹枝状の細かいトゲが全身に密生」しています。ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科植物の葉を裏側から網目状・スジ状に削り取るように食害するため、見つけ次第駆除が必要となります。
【補足】てんとう虫の卵の見分け方
肉食系テントウムシの卵は、アブラムシの群れのすぐ近くの葉裏に、黄色のラグビーボール型(俵型)の卵が十数個〜数十個きれいに直立して産み付けられます。一方、害虫であるニジュウヤホシテントウの卵も黄色ですが、ナス科植物の葉裏に規則正しく並びます。「近くにアブラムシがいるか」「植物自体がナス科で食害されているか」が発生環境を見極める重要な指標となります。