クレアチンの摂取タイミングは筋トレ前後どっち?効果が激変する飲み方の真相
クレアチンの摂取タイミングは筋トレ前後どっち?効果が激変する飲み方の真相とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。
クレアチンの摂取タイミングとして「筋トレ前」と「筋トレ後」のどちらが優れているのかという命題に対し、数多くのスポーツ科学研究が明確な答えを出しています。結論から述べると、最も推奨されるのは「筋トレ直後(30分〜1時間以内)」の摂取です。
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国際スポーツ栄養学会誌(JISSN)に掲載されたホセ・アントニオ博士らの臨床研究では、レジスタンストレーニングを行う被験者を「運動前摂取群」と「運動後摂取群」に分け、同一条件下で比較検証を行いました。その結果、除脂肪体重の増加量、最大筋力(1RM)の伸び幅ともに、運動直後にクレアチンを摂取したグループの方が有意に高い数値を記録しました。
筋トレ直後が優位とされる生理学的メカニズムは主に2点あります。1点目は、運動直後は筋肉への血流量が劇的に増加しているため、血中に取り込まれたクレアチンが効率的に筋組織へ運搬される点です。2点目は、トレーニングによって筋肉内のエネルギー(ATPおよびグリコーゲン)が消費され、栄養素を取り込む「クレアチントランスポーター(輸送体)」の活性とインスリン感受性がピークに達している点にあります。
一方で、「筋トレ前に飲む理由」を主張するトレーナーも存在します。運動前に血中クレアチン濃度を高めておくことで、ワークアウト後半の出力低下を防ぐという理論です。しかし、クレアチンは摂取して即座に筋収縮エネルギーとして変換されるわけではありません。経口摂取から血中濃度がピークに達するまでには約60分〜90分を要し、さらにそこから筋細胞内へ輸送・リン酸化されるタイムラグが存在します。そのため、直前の摂取による即効的なブースト効果は生化学的には極めて限定的です。