冨手麻妙と園子温の現在|映画『アンチポルノ』の裏側と騒動の真相

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1994年生まれ、神奈川県出身の冨手麻妙。彼女のキャリアの原点を辿ると、意外にも巨大アイドルグループAKB48の第8期研究生(2009年加入)に行き当たります。しかし、大人数がひしめき合い、定型化された笑顔を求められるアイドルカルチャーは、彼女が本能的に求めていた「生身の感情を叩きつける表現」とは相容れませんでした。研究生オーディション後のセレクション審査を経て同グループを離脱した彼女は、自らの意思で役者の世界へ飛び込みます。

グラビアや小劇場の舞台で地道な下積みを重ねていた彼女の転機となったのが、奇才・園子温監督との邂逅でした。2013年のテレビ東京系ドラマ『みんな!エスパーだよ!』のオーディションで強烈な野性と度胸を見せつけた彼女は、神谷秋子役を射止めます。監督が求めていた「予定調和を破壊する剥き出しのエネルギー」を体現できる稀有な存在として見出された瞬間でした。

その後、映画『新宿スワン』(2015年)や『リアル鬼ごっこ』(2015年)と立て続けに園作品へ起用され、映画ファンや批評家の間で「園組に欠かせない若き実力派」として確固たる認知を獲得します。彼女の評価を決定づけたのは、決して監督の個人的な贔屓などではなく、台本を極限まで読み込み、己の肉体と精神を削りながら演じ切る圧倒的な演技力そのものでした。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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