山手線の穴場・北大塚が遂げる劇的変貌と新旧カルチャーの深層

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数年前までの北口を知る人間なら、現在の広場に降り立った瞬間に息を呑むはずだ。かつて薄暗いタクシー乗り場と雑多な看板がひしめき合っていた駅前は、「大塚駅北口再開発プロジェクト」の手によって、光と風が抜ける開放的なパブリックスペース「ironowa ba-o-tsuka(イロノワ パオオツカ)」へと生まれ変わった。幾何学的な鉄骨リングが描く柔らかな陰影の下では、地元住民がベンチで談笑し、ストリートミュージシャンがアコースティックギターを爪弾く。

このランドスケープの変革を後押ししたのが、豊島区役所が進める「歩行者中心のウォーカブルなまちづくり」と、インフラを支える東日本旅客鉄道株式会社の連携だ。単に駅前の利便性を高めるだけではない。駅を出た瞬間に広がる開放感が、来訪者の足を自然と奥の路地裏へと誘う動線を生み出している。駅ビル直結の商業主義的な閉鎖空間ではなく、街全体へ回遊させる仕掛けが、ここには緻密に組み込まれているのだ。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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