鉄骨と鉄筋の防音差を徹底検証!丸聞こえの真相と後悔しない選び方

鉄骨と鉄筋の防音差を徹底検証!丸聞こえの真相と後悔しない選び方の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

では、「RC造(鉄筋コンクリート)を選びさえすれば騒音トラブルから完全に解放されるのか」というと、そこには巧妙な落とし穴が潜んでいます。住宅業界関係者や不動産調査の現場で知られる、RC造でもうるさい理由と真相を暴いていきましょう。

第1の盲点は、コンクリート壁の内装仕上げに用いられる「GL工法(石膏系接着剤による直張り工法)」です。コンクリート下地に接着剤のダンゴを盛り、その上に直接石膏ボードを圧着するこの工法は、コンクリート面とボードの間にわずかな空気層を生み出します。この空気層がスピーカーの共鳴箱のような役割を果たし、特定の低音域や隣室の衝撃音を逆に増幅させてしまう「低域共鳴透過現象(太鼓現象)」を引き起こすケースがあるのです。

第2の盲点は、タワーマンションや近年の大型RCマンションに増えている「乾式耐火遮音壁」の存在です。建物の軽量化を図るため、住戸間の境壁にコンクリートを打設せず、鉄骨造と同様に厚手の石膏ボードとグラスウールを組み合わせた乾式壁が使われている物件が存在します。設計上の遮音性能(D-50以上)は満たしていても、施工精度のバラつきやボードの継ぎ目から音が逃げ、期待外れの遮音性に落胆する居住者は少なくありません。

第3に、窓ガラスや給排気口、配管スペースといった「音の弱点(サウンドブリッジ)」です。いくら外壁や界壁が分厚いコンクリートで覆われていても、薄い単板ガラスのサッシや防音スリーブのない換気扇があれば、そこから外の喧騒や隣戸のベランダでの物音が室内に侵入します。「RC構造」というスペック表の文字だけで安心しきってしまうことこそ、最大の誤算を招く原因となります。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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