プルスウルトラとは?ヒロアカ雄英校訓の元ネタとスペイン語源の真相
プルスウルトラとは?ヒロアカ雄英校訓の元ネタとスペイン語源の真相とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。
プルスウルトラの元ネタを紐解くと、16世紀の大航海時代と古代ギリシャ神話が交差する壮大な歴史ドラマへと行き着きます。その鍵を握るのが、スペイン国の標語としての成立過程です。
古代地中海世界において、ジブラルタル海峡の両岸にそびえる岩山は「ヘラクレスの柱」と呼ばれていました。当時の人々は、その柱の外側に広がる大西洋を「世界の果て」と信じ込み、柱にはラテン語で「Non Plus Ultra(ノック・ネ・プラス・ウルトラ=この先には何もない/これ以上進むな)」という警告が刻まれていたと伝えられています。つまり、人間が踏み込んではならない絶対的な限界の象徴だったのです。
この固定観念を根底から覆したのが、1492年のコロンブスによる新大陸到達であり、広大な帝国を統治した神聖ローマ皇帝カルロス1世(スペイン王としてはカルロス1世)でした。彼は「世界の果てなど存在しない」「我らは限界を越えてさらなる領土と繁栄を目指す」という決意を込め、否定辞の「Non」を削り落とした「Plus Ultra」を自らの個人標語に定めたのです。
この標語は現在もスペインの公式なモットーであり、同国の国旗や国章に描かれている「ヘラクレスの柱」に巻き付いたリボンには、はっきりと「PLUS」と「ULTRA」の文字が刻印されています。神話の限界を打ち破った歴史的事実が、作中で描かれる「人智を超えた脅威に立ち向かうヒーロー像」の強力な下敷きとなっています。