犬の舌の色が紫や白に?命に関わる危険サインと応急処置を獣医が徹底解説
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舌が紫や黒っぽく変色する現象の正体は、医学的に「チアノーゼ」と呼ばれる状態だ。血液中の還元ヘモグロビン濃度が上昇することで、皮膚や粘膜が青紫色に透けて見えるようになる。
このチアノーゼを引き起こす最大の原因の一つが、先天性あるいは後天性の心臓病である。特に高齢犬に多く見られる僧帽弁閉鎖不全症や拡張型心筋症などは、心臓のポンプ機能が低下し、全身へ充分な酸素を送れなくなる。その結果、呼吸困難とともに舌の色が急速に悪化していく。
さらに、気管虚脱や肺炎などの呼吸器疾患、熱中症による急性循環不全もチアノーゼの主因となる。酸素供給が断たれた細胞は刻一刻と死滅へ向かうため、チアノーゼの発現は文字通り「命のカウントダウン」が始まったことを意味している。