『進撃の巨人』ハンジ最期の真相と性別の謎|第14代団長が下した決断の全貌
『進撃の巨人』ハンジ最期の真相と性別の謎|第14代団長が下した決断の全貌にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
ハンジの人生を語る上で欠かすことができないのが、リヴァイとハンジの関係、そして彼女のトレードマークとなったハンジの眼帯の理由です。この2つの要素には、過酷な壁内世界で生き抜いた人間たちの血の滲むような喪失と連帯が凝縮されています。
まず、なぜハンジは左目を失い、眼帯を付けることになったのか。その真相は、人類の運命を分けた「ウォール・マリア奪還作戦(シガンシナ区決戦)」にあります。超大型巨人が突如として出現し大爆発を起こした際、ハンジ班は爆心地の至近距離に位置していました。その絶体絶命の瞬間、副官であるモブリット・バーナーは迷うことなくハンジを近くの井戸へ突き落とし、自らは爆風と超高熱の直撃を受けて消滅しました。
井戸の底で生き延びたハンジでしたが、爆風の余波によって左目を激しく負傷。以降、彼女は左目に黒い眼帯を装着して戦場に立ち続けることになります。この眼帯は、単なる戦闘による負傷の跡ではなく、「自分を生かすために命を散らした部下の思い」と「生き残ってしまった指導者の原罪」を背負い続ける誓いの印でもありました。
そして、同じく多くの部下を見送り、人類最強の兵士として孤独に戦い続けてきたリヴァイとの絆です。2人は古参の幹部として、調査兵団の栄光も地獄もすべて共有してきました。潔癖症で冷徹に見えるリヴァイと、知的好奇心に突き動かされ型破りな行動を繰り返すハンジ。正反対に見える2人ですが、その根底にあったのは打算のない深い敬意でした。
アニメ完結編において、死地へ赴くハンジに対し、リヴァイが握り拳を胸に当てて告げた「心臓を捧げよ」という言葉。これまで数え切れないほどの部下にこの言葉を投げかけ、あるいは聞かされてきたリヴァイが、自らの意思で仲間の出撃を見送る際にこの敬礼を捧げたのは、後にも先にもハンジただ一人でした。恋人や家族といった世俗的な枠組みを遥かに超えた、魂を預け合う「唯一無二の戦友」の到達点がそこにありました。