なぜ和食は漏れた?世界三大料理の定義と選定基準の意外な真相
なぜ和食は漏れた?世界三大料理の定義と選定基準の意外な真相とは一体何なのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
21世紀以降、世界の食を巡る権威のあり方は一変した。世界的なレストラン格付け本であるミシュランガイドのグローバル化は、都市ごとの料理レベルを可視化し、アジアや北欧の食文化に光を当てた。東京や京都が世界トップクラスの星を獲得するにつれ、三大料理という固定化された枠組みの絶対性は薄れはじめた。
さらに文化的な評価軸として決定的な役割を果たしたのが、ユネスコ(UNESCO)による無形文化遺産の存在だ。2010年に「フランスの美食術」が登録されたのに続き、2013年には「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された。単に宮廷料理の豪華さを競う時代から、食の持続可能性や地域コミュニティとの結びつきを評価する時代へと、世界の基準は大きくシフトしたのである。