ゆで卵は一日何個まで?「1日1個」の嘘と2026年最新の健康新常識

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日本国内の公的な転換点となったのが、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」です。この改訂において、従来の成人男性750mg、女性600mgと定められていた「食事由来コレステロールの目標量(上限)」が完全に撤廃されました。最新の改訂基準においてもこの方針は揺るぎなく維持されています。

公的機関がコレステロール制限を外した決定的な理由は、人間の体が持つ高度な自己防衛フィードバック機構にあります。体内に存在するコレステロールのうち、食事から吸収される割合は全体のわずか20〜30%程度にすぎません。残る70〜80%は、肝臓を中心とした体内組織で自ら合成されています。

体内には厳密な恒常性(ホメオスタシス)が働いており、ゆで卵などを食べて食事からのコレステロール摂取量が増加すると、肝臓は自らの合成量を減少させて血中濃度を一定に保とうとします。逆に食事からの摂取が減れば、肝臓が合成量を増やして不足を補います。そのため、一般的な健康体質であれば、ゆで卵を毎日2個や3個食べたところで、直接的に血中悪玉(LDL)コレステロールが危険値まで急上昇することは極めて稀であると結論づけられています。

ただし、注意しなければならないのが、遺伝的要因や体質によって食事の影響をダイレクトに受けやすい「ハイパーレスポンダー(高反応群)」と呼ばれる人々の存在です。家族性高コレステロール血症の素因を持つ人や、すでに脂質異常症と診断されている人の場合、食事性コレステロールの過剰摂取が血中数値を悪化させる引き金になり得るため、医師や管理栄養士の指導下での個別管理が求められます。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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