博物館は大ピンチの真相!光熱費高騰と標本危機の現場を徹底解剖
博物館は大ピンチの真相!光熱費高騰と標本危機の現場を徹底解剖の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
ネット上で「博物館は大ピンチ」という語句を検索すると、興味深い現象に突き当たります。検索結果の上位に、社会問題としての報道と並んで、レベルファイブの人気ゲーム『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』に登場するたのみごとクエスト「博物館は大ピンチ?」の攻略情報が多数ヒットする点です。
ゲーム内のクエストでは、さくらニュータウンの「ひょうたん池博物館」の館長が困り果て、「60年前の桜町展」に必要な展示品が足りないというピンチに陥ります。プレイヤーがおつかい横丁の骨董屋「めっけもん」で「ラッコちゃん」を入手したり、過去の世界で「ヨカコーラの瓶」を調達したり、あるいはクーマ仮面関連のクエストを経て「ヒーローの看板」を届けることで、見事に博物館のピンチを救うことができます。
このゲームクエストの存在は、ネット上での検索動向においてある種のダブルミーニングを生み出しています。しかし、ここで明確にしておかなければならない決定的な違いがあります。
ゲームの世界では、特定のキーアイテムを数個届ければ展示が完成し、館長の悩みは一瞬で解決します。しかし、現実の博物館危機は、誰かが特効薬となるアイテムを一つ持参したところで決して解決しない構造的な病理です。
さらにネット上には、「国立科学博物館があれだけ派手に数億円もクラファンで集めたのだから、博物館業界全体にお金が回っているのではないか」という安易な誤解も散見されます。現実は全くの逆です。知名度の高い科博だからこそ全国から寄付が集まりましたが、地方の無名な郷土資料館や公立博物館が同様の取り組みを行っても、支援は限定的に留まります。むしろ一部の地方自治体では「科博のように自分たちで稼げばいい」「クラファンをやれば公費を出さずに済む」という公助削減の格好の口実に悪用されるという、恐るべき逆機能すら発生しています。