体循環と肺循環の違いを図解!血液ルートと動脈血・静脈血の覚え方
今注目を集めている 体循環と肺循環の違いを図解!血液ルートと動脈血・静脈血の覚え方について、詳しいまとめを整理して公開しています。
看護系・医療系の解剖生理学において重要視されるのが、体循環を支える大動脈と大静脈の構造的な違いです。血液を送り出す側と受け取る側では、求められる物理的スペックが異なります。
心臓から直結する大動脈は、左心室が収縮したときの極めて高い血圧(収縮期血圧)をダイレクトに受け止めます。そのため血管壁が非常に分厚く、弾性線維が豊富に含まれており、ゴム風船のようにしなやかに拡張・収縮して脈圧をコントロールしています。
対して大静脈は、毛細血管を通過した後のため血圧がほとんどゼロに近い低圧状態です。重力に逆らって下半身から血液を心臓へ押し戻すため、静脈の内部には逆流を防ぐ「静脈弁(ポケット弁)」が備わっています。さらに、周囲の骨格筋が動くことで血管を外側から圧迫する「筋ポンプ作用」や、胸腔内の陰圧を利用して血液を右心房へと吸い上げる仕組みが働いています。
このように、血管の厚みや弁の有無といった構造の違いは、体循環と肺循環の圧力バランスを保つために合理的に設計されています。