過呼吸とは?紙袋は危険!手足のしびれを防ぐ正しい対処法と原因
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過呼吸(過換気)とは、精神的ストレスや激しい運動、極度の緊張などをきっかけに、必要以上の頻度と深さで換気を行ってしまう状態を指します。病態としては「過呼吸症候群(過換気症候群)」と呼ばれ、呼吸器そのものに器質的な異常がないにもかかわらず、激しい呼吸困難に襲われるのが特徴です。
多くの人が「体内に酸素が足りていない」と錯覚してさらに深く息を吸おうとしますが、体内では正反対の現象が起きています。呼吸が過剰になることで、呼気とともに血液中の二酸化炭素(CO2)が過剰に排出され、血中二酸化炭素分圧が異常に低下します。これにより、通常は弱アルカリ性(pH 7.4前後)に保たれている血液がアルカリ性に傾く「呼吸性アルカローシス」へと急変します。
血液がアルカリ化すると、脳の血管が急激に収縮してめまいや意識の混濁を引き起こすほか、血液中のカルシウムイオン濃度が見かけ上低下します。その結果、末梢神経や筋肉が異常興奮を起こし、以下のような全身症状がドミノ倒しのように発現します。
- 手足のしびれ・脱力感:指先や足先、口の周りがピリピリと痺れ始める。
- テタニー症状(助産師の手):筋肉が痙攣・硬直を起こし、指先がすぼまった状態で固まる。
- 冷や汗・動悸・胸部圧迫感:自律神経の交感神経が暴走し、心拍数が急上昇する。
発作が起きる直前には、「過呼吸の前兆症状」として喉の渇き、胃の不快感、急激な不安感や視野の狭窄が現れるケースが確認されています。この予兆の段階で適切な安静を保てるかどうかが、重症化を防ぐ最初の分水嶺となります。