84歳長寿の知恵『養生訓』を徹底解剖!現代に効く食事と心の整え方
今注目を集めている 84歳長寿の知恵『養生訓』を徹底解剖!現代に効く食事と心の整え方について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
『養生訓』の説得力を支えているのは、著者自身の劇的な生い立ちと徹底した実証主義にあります。貝原益軒の経歴・プロフィールを紐解くと、決して生まれつき頑健な体質だったわけではないという事実に突き当たります。
寛永7年(1630年)、筑前国福岡藩(現在の福岡県)の藩医の家に生まれた益軒は、幼少期から極めて病弱でした。青壮年期には藩主との意見の不一致から十数年におよぶ浪人生活を余儀なくされるなど、強い精神的ストレスと貧困に苛まれる時期も経験しています。しかし、この逆境こそが彼を医学・本草学(薬学・植物学・博物学)の道へと深く没入させる契機となりました。
益軒は単なる観念論者ではありませんでした。日本全土の植物や動物、鉱物を自らの足で実地調査し、84巻におよぶ大著『大和本草』を完成させた日本屈指の本草学者・儒学者です。文献の知識を鵜呑みにせず、「自らの体で試し、効果を検証する」という徹底した科学的アプローチを貫きました。自らの虚弱体質を実験台として試行錯誤を重ね、生活習慣の改善によって病を克服したからこそ、医療が未発達だった江戸時代に84歳という圧倒的な寿命を達成できたのです。