笑っていいとも最終回が生んだ奇跡|共演劇の真相とタモリの言葉
笑っていいとも最終回が生んだ奇跡|共演劇の真相とタモリの言葉に関する注目トピックを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。
この夜を決定的な伝説へと押し上げたのが、長年タブー視されていたダウンタウンととんねるずの共演です。さらにそこへ爆笑問題、ウッチャンナンチャン、ナインティナインがなだれ込み、同じ画面の中に平成のお笑い界を牽引したトップスターが肩を並べるという、誰も予想し得なかった光景が出現しました。
事態の発端は、タモリと明石家さんまによる2ショットトークコーナーでした。予定時間を大幅に超過し、一人で40分近く喋り続けたさんまに対し、スタジオの進行は完全に麻痺。フロアでは長沼ディレクターが「さんまさん、巻いてください」というカンペを必死に出し続けるも、さんまはそれをネタにしてトークをさらに引き延ばすという膠着状態に陥っていました。
この膠着を破るべく投入されたのがダウンタウンでした。松本人志と浜田雅功が登場し、さんまに「長すぎる!」とツッコミを入れて場を収めようとしたその瞬間、客席が地鳴りのような歓声に包まれます。袖に控えていたとんねるず(石橋貴明・木梨憲武)がステージへ乱入したのです。
松本がすかさず放った「とんねるずが来たらネットが荒れる!」という叫びは、当時のネット社会における両者の確執の噂を逆手に取った見事なアドリブでした。それに対し石橋が「ネットが荒れるから!」と笑顔で応酬し、浜田と木梨が肩を叩き合う姿が映し出された瞬間、四半世紀にわたってネットや業界内で囁かれていた「共演NG」「不仲説」は完全に消滅しました。
さらにそこへ太田光を先頭にした爆笑問題が突入し、ナインティナインも参戦。事前の台本では各組が順番にタモリと絡んで退場する緻密なスケジュールが組まれていましたが、出演者たち自らが「タモリのために枠を壊す」ことを選び、スタッフの統制を完全に飛び越えた祝祭の混沌を作り出しました。現場の制作者の目線から見れば、これは予定調和を嫌い、即興のハプニングを最も愛したタモリという巨星に対する、芸人たちなりの最大のオマージュだったと言えます。