ほくろ除去レーザーペンで消える?傷跡の真相と皮膚科医の重大警告
ほくろ除去レーザーペンで消える?傷跡の真相と皮膚科医の重大警告の背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
ネット通販で手に入る家庭用ほくろ除去レーザーペンについて、「本当にほくろが綺麗に消えるのか」という疑問を持つ人は少なくありません。結論から言えば、一時的に黒い色素部分を削り取ることは物理的に可能ですが、「傷跡を残さず元通りの素肌に戻る」という意味で綺麗に消えることは極めて稀です。
「傷跡が消えない」という深刻な口コミが相次ぐ最大の理由は、機器の構造と皮膚組織の再生メカニズムにあります。そもそも市販されているペンの大半は、医療機関で使用される精密な波長のレーザーではなく、針先から高周波の電気スパークを放出して組織を熱変性させる電気メス(プラズマ放電)に近い仕組みです。黒いメラニン色素だけに反応する医療用機器とは異なり、接触した皮膚の細胞を無差別に炭化・蒸散させます。
ほくろの本体である「母斑細胞」は、表皮だけでなく真皮の深い層まで根を張っているケースがほとんどです。素人が目視だけで完全に組織を除去しようと皮膚を深く削りすぎれば、真皮層の線維組織が破壊され、修復不可能な陥凹性瘢痕(クレーター)となって一生残ります。逆に、傷跡を恐れて浅く焼き払うだけにとどめれば、残存した細胞から短期間で再発するうえ、熱ダメージによる激しい炎症後色素沈着(PIH)を引き起こし、以前よりも濃いシミのような跡が半年から数年単位で残り続けることになります。