極上ステーキの低温調理術|失敗しない温度と食中毒を防ぐ黄金比
極上ステーキの低温調理術|失敗しない温度と食中毒を防ぐ黄金比の注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。
低温調理器(BONIQなど)のポテンシャルを最大限に引き出すためには、袋内の空気を極限まで抜く必要があります。ステーキの低温調理におけるジッパー袋のコツは、「水圧脱気法(アルキメデス法)」を正しく使うことです。
肉を入れた耐熱ジッパー袋の口を少しだけ開けた状態で、水を張ったボウルや鍋にゆっくりと沈めていきます。水圧によって袋内部の空気が自然と押し出されたところでジッパーを閉じれば、高価な真空包装機を使わなくても完璧な密閉状態が作れます。空気が残っていると、その部分だけ熱が伝わらず加熱ムラが生じる原因になります。
低温調理が完了した後の肉は、表面が灰色がかっており香ばしさがありません。ここで重要になるのがフライパンでの焼き色付けです。
袋から取り出した肉の表面にあるドリップを、キッチンペーパーで徹底的に拭き取ります。水分が残っているとフライパンの温度が下がり、メイラード反応(香ばしい焦げ目)が起きずに中まで火が通ってしまいます。強火でしっかりと熱したフライパンに牛脂またはサラダ油を引き、片面あたり30秒〜45秒程度、強火で一気に焼き色をつけるのがプロの技法です。仕上げにバターとハーブを加えて肉に回しかける(アロゼ)ことで、外側はカリッと香ばしく、中は均一なロゼ色の完璧なステーキが完成します。