脳神経外科と脳神経内科の違いとは?頭痛・しびれの受診基準と見分け方

脳神経外科と脳神経内科の違いとは?頭痛・しびれの受診基準と見分け方について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

高齢化が極限まで進む現代日本において、患者数が増加の一途をたどる認知症、成人のてんかん、パーキンソン病。これらの領域では、外科と内科の専門性が複雑に交錯します。

「もの忘れ外来」に潜む手術可能な認知症の見落としリスク

認知機能の低下を自覚した際、「もの忘れ外来」を掲げる脳神経内科や精神科(老年精神科)を受診するのが一般的です。しかし、認知症症状の中には、脳神経外科による手術で劇的に改善する疾患が潜んでいます。

その代表例が「特発性正常圧水頭症(iNPH)」と「慢性硬膜下血腫」です。頭部打撲から数週間後に血腫が脳を圧迫する慢性硬膜下血腫や、髄液が過剰に溜まって脳室を圧迫する正常圧水頭症は、頭部CT・MRIを撮影して適切な穿頭術やシャント手術を行えば、正常な認知機能を取り戻すことが可能です。「単なる老化によるアルツハイマー病」と決めつけず、画像検査によって外科的介入の余地がないかを早期にスクリーニングすることが極めて重要です。

大人のてんかん・痙攣発作とパーキンソン病の薬物コントロール

突然意識を失って倒れる大発作だけでなく、「数十秒間意識が途切れ、呼びかけに応じない」「意味のないモグモグ運動を繰り返す」といった部分発作として現れる「高齢者てんかん」が急増しています。てんかんは脳の異常興奮による疾患であり、脳波検査と抗てんかん薬の適切な選択が治療の要となるため、原則として脳神経内科が専門性を発揮します。

パーキンソン病においても同様です。動作がゆっくりになる、手足が震える、筋肉がこわばるといった症状に対し、ドパミン製剤を中心としたミリグラム単位の薬物微調整を担うのは脳神経内科医です。ただし、内服治療のみでは症状のコントロールが困難になった進行期には、脳に電極を植え込む「脳深部刺激療法(DBS)」などの外科手術が選択肢となるため、脳神経外科とのタイトな連携体制が不可欠になります。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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