クリスタルキングの現在|大都会から泥沼裁判、2人が辿った光と影

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クリスタルキングは、米軍基地の街・長崎県佐世保市で結成された叩き上げの実力派バンドでした。キャバレーやクラブでの過酷な生演奏で鍛え上げられた演奏力と、ムッシュ吉崎(低音ボーカル/パーカッション)の野太い歌声、そして途中加入した田中昌之のハイトーンが融合したツインボーカルは、当時の日本の音楽シーンにおいて圧倒的な異彩を放っていました。

1979年の第18回ポピュラーソングコンテスト(ポプコン)、続く第10回世界歌謡祭でグランプリをダブル受賞した『大都会』は、瞬く間に売上150万枚を超える社会現象へと発展します。さらに1984年には『愛をとりもどせ!!』が国民的人気アニメのテーマ曲となり、彼らのステータスは不動のものとなりました。

しかし、商業的成功の裏側ではバンド内部のバランスが急速に崩壊していきました。作詞・作曲の主軸を担っていた山下三智夫(ギター)や中村公晴(キーボード)をはじめとする歴代メンバーの間で、音楽性の違いやプロモーション方針を巡る摩擦が深刻化。1986年、最大の牽引力であった田中昌之が「自身のソロ志向とバンドが目指す方向性の乖離」を理由に電撃脱退を発表します。これを皮切りにメンバーの離脱が相次ぎ、最終的にオリジナルメンバーはムッシュ吉崎ただ1人を取り残す形となりました。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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