狭心症なのに心電図で異常なし?見落としを防ぐ検査の真相を徹底解説
狭心症なのに心電図で異常なし?見落としを防ぐ検査の真相を徹底解説に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
Q1:職場の健康診断で心電図が「異常なし」でしたが、狭心症のリスクは完全にゼロと考えて良いですか?
A1:ゼロとは言えません。健康診断で行われる安静時12誘導心電図は、検査を受けている数十秒間の波形を記録しているに過ぎません。狭心症は発作時以外は正常波形に戻ることが多いため、労作時や早朝に胸の違和感がある場合は、健診結果に関わらず循環器内科で負荷心電図やホルター心電図などの精密検査を受ける必要があります。
Q2:24時間ホルター心電図を装着した日に発作が起きなかった場合、検査は無駄になりますか?
A2:無駄にはなりませんが、発作が起きていない日のデータだけでは狭心症の確定診断は難しくなります。そのため、検査当日は普段通りの生活を送り、医師の許可のもとで発作が誘発されやすい日常行動(階段昇降や軽い散歩など)を行うことが推奨されます。それでも発作が捉えられない場合は、数日間の記録が可能なイベントレコーダーや運動負荷試験、冠動脈CTなど別の手段でアプローチします。
Q3:心電図の「ST低下」と「ST上昇」はどのように危険度が異なりますか?
A3:どちらも極めて重要な虚血のサインです。一般的に「ST低下」は心筋の内側(心内膜下)が一過性に虚血に陥っている労作性狭心症などで多く見られます。一方、「ST上昇」は冠動脈が完全に閉塞または強力にけいれんし、心壁の全層に虚血が及んでいる冠攣縮性狭心症や急性心筋梗塞で見られます。特に持続するST上昇は心筋細胞が急速に壊死へ向かう超緊急事態を示します。