三谷幸喜ドラマ歴代視聴率ランキング!古畑任三郎から鎌倉殿の真相
三谷幸喜ドラマ歴代視聴率ランキング!古畑任三郎から鎌倉殿の真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
三谷幸喜ドラマの金字塔であり、今なお再放送のたびに高視聴率をマークするのが『古畑任三郎』シリーズです。1994年の第1シリーズこそ平均14.2%と手堅いスタートでしたが、1996年の第2シリーズでは古畑任三郎 最高視聴率となる34.4%(最終回・犯人役:山口智子)を記録しました。
このメガヒットが成立した背景には、日本ドラマ界の常識を覆す大胆な劇作術がありました。犯人が誰であるかを冒頭で見せる「倒叙ミステリー」の形式を採用し、謎解きの面白さを「犯人がどう追い詰められていくか」という心理戦へ一本化した点です。田村正和が演じる風変わりな警部補と、犯人役として登場する当代随一のトップスターたちによる緻密なワンシチュエーション会話劇は、舞台演劇のダイナミズムをテレビの茶の間へ持ち込むことに成功しました。
当時の制作プロデューサーが回顧録で語ったところによれば、三谷自身が各ゲスト俳優の細かな癖やパブリックイメージを徹底的に分析した上で「当て書き(その俳優に合わせて脚本を書くこと)」を施したため、犯行動機のリアリティと人間臭い悲哀が際立ちました。脚本家と主演俳優の類まれな信頼関係が生んだ奇跡的なケミストリーこそが、30%超えという大記録の根底にあったのです。