霞が関エリートの真実|キャリア官僚の激務と年収、若手離職の深層
霞が関エリートの真実|キャリア官僚の激務と年収、若手離職の深層の注目されている理由をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。
国家公務員総合職試験の申込者数は長期的な減少傾向にあり、とりわけ東京大学出身の合格者数は過去10年で大幅に落ち込みました。かつて東大法学部の王道だった「官界入り」が、就活生のファーストチョイスではなくなりつつあります。
優秀な学生が霞が関を敬遠し、入省後数年で辞めていく背景には、給与以外の構造的な要因が絡み合っています。
第一の理由は、政策立案における裁量の縮小です。内閣人事局の設置以降、幹部人事を官邸が一握りに掌握する「官邸主導」が定着しました。かつてのように官僚が独自の政策アイデアを練り上げ、政治家と対等に渡り合う場面が減少し、「政治家への説明資料づくりや根回しに追われる調整役」に甘んじる場面が増えたことが、志の高い若手の失望を招いています。
第二の理由は、スキルの市場価値への危機感です。霞が関特有の「根回し」「国会答弁の言質を取られない言い回し」といった職人芸的なスキルは、一歩外に出ると汎用性がありません。デジタル時代において専門性やポータブルスキルを身につけたいと考えるZ世代・α世代にとって、成長実感が得られにくい環境が離職の引き金となっています。