伯方の塩はどこで作られる?発祥地と原料に隠された意外な真実
伯方の塩はどこで作られる?発祥地と原料に隠された意外な真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
この独特な製造アプローチを理解するには、1970年代の塩の歴史を紐解く必要がある。当時、国の政策によって昔ながらの流下式塩田がすべて廃止され、化学的に純度の高い塩化ナトリウムを抽出するイオン交換膜製法へと一本化された。これに対し、「ミネラルを含んだ本来の塩を食べたい」と立ち上がった消費者たちが署名運動を展開したことが、伯方塩業株式会社の始まりである。
食用塩・調味料の市場において、同社が果たした役割は極めて重い。専売法という厳しい規制の下、自然塩の復活を求めて試行錯誤の末にたどり着いたのが、海外の良質な天日塩を日本の海水で再生させる手法だった。単なる食品製造業の枠を超え、日本の伝統的な食文化を守るための切実な選択が、今もなお受け継がれている。