鬼子母神がザクロを持つ理由とは?人肉都市伝説の嘘と仏教由来の真実

鬼子母神がザクロを持つ理由とは?人肉都市伝説の嘘と仏教由来の真実とは一体何なのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

全国の寺院に安置されている鬼子母神像には、制作された時代や宗派の教義によって大きく分けて2つの系統が存在します。

ひとつは、改心前の恐ろしい姿を残した「鬼形(きぎょう)の鬼子母神」です。髪を逆立て、角を生やし、口を大きく開けて憤怒の形相をしています。これは悪霊を威嚇し、子どもに仇なす邪気を調伏する強い力を強調した造形です。

もうひとつは、現代の寺院で広く親しまれている「天女形(てんにょぎょう)の鬼子母神」です。菩薩や天女のように華麗な冠を戴き、優しく慈悲に満ちた表情を浮かべています。右手には豊かさの象徴であるザクロの枝を持ち、左手には最愛の我が子ピンガラをしっかりと抱きかかえているのが典型的な構図です。

東京都豊島区にある名刹「雑司が谷 鬼子母神堂」では、祀られている鬼子母神が完全に改心して善神となったことを示すため、正式な表記において「鬼」の字の1画目(頭のツノを表す点)を省いた独自の文字が長年受け継がれています。恐ろしい鬼の角が取れ、純粋な慈母神となった歴史を視覚的にも伝えている好例です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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