赤ちゃんの脳性麻痺初期症状と診断時期|反り返りや原因の真相を解説
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医学的な定義において、脳性麻痺とは「受胎から生後4週間(新生児期)までの間に生じた脳の非進行性病変に基づく、永続的かつ変化しうる運動および姿勢の異常」と規定されています。進行性の疾患や一時的な発達遅延は除外され、その症状は概ね満2歳までに現れます。
日本小児神経学会や周産期医療の臨床データによると、脳性麻痺の発症率は出生1,000人あたりおよそ2人前後(約0.2%)とされています。主な原因は発症時期によって大きく3つに分類されます。
- 出生前(胎児期)の要因:子宮内感染(サイトメガロウイルス、トキソプラズマ等)、多胎妊娠、胎盤機能不全、脳形成不全など
- 周産期(出産時)の要因:重度の新生児仮死、常位胎盤早期剥離や臍帯脱出による低酸素性虚血性脳症、脳室周囲白質軟化症(PVL)など
- 出生後(新生児期)の要因:重症黄疸(核黄疸)、頭蓋内出血、新生児期の重症感染症(髄膜炎・脳炎)など
特に出産時のトラブルとして知られる「新生児仮死」ですが、軽度から中等度の一時的な仮死状態であれば適切な蘇生処置により後遺症なく回復するケースが大半を占めます。脳性麻痺へ移行する確率が高まるのは、心拍再開までに長時間を要した重度仮死や、脳への血流・酸素供給が著しく途絶えた場合に限られます。在胎32週未満や出生体重1,500g未満の極低出生体重児においては、脳の血管構造が未熟であるため「脳室周囲白質軟化症(PVL)」による痙性両麻痺のリスクが高まる傾向があります。