高校野球タイブレークの全貌|10回導入の理由と勝率を分ける新戦術
高校野球タイブレークの全貌|10回導入の理由と勝率を分ける新戦術の全体像を詳しく解説してご紹介します。
日本高等学校野球連盟(高野連)がタイブレーク制度の導入に踏み切った最大の引き金は、長年にわたり議論されてきた投手の投球過多問題と健康被害の防止です。かつて甲子園では、1998年夏の横浜・松坂大輔投手による延長17回250球の熱投や、2006年夏の早稲田実業・斎藤佑樹投手と駒大苫小牧・田中将大投手の引き分け再試合など、数々の伝説が生まれました。しかしその美談の裏で、将来ある投手の肩や肘が深刻なダメージを負うリスクが国際的にも強く批判されていました。
高野連は2018年の第90回選抜高等学校野球大会(センバツ)から、延長13回以降に適用されるタイブレーク制度を正式導入しました。さらに2020年には「1週間500球以内」という投手の球数制限を新設。選手の安全を守る改革を一段と進める中で、2023年の第95回記念センバツ大会からは、決着をより早めるために開始イニングを「延長10回から」へと前倒しする規定変更が実施されました。