海の森水上競技場は負の遺産か?赤字の真相とフェス活用の今を徹底追及
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批判の嵐の中で再スタートを切った海の森水上競技場ですが、現在はオープン当初の「ボート専用」という固定観念を脱ぎ捨て、臨海部のマルチイベントスペースとしての活況を見せています。
象徴的なのが、野外音楽フェスや大型野外イベントの開催地としての台頭です。東京都心部では騒音苦情や会場確保のハードルが年々厳しさを増していますが、同競技場が位置する中央防波堤埋立地は、近隣に住宅街が存在しません。さらに東京湾とゲートブリッジを借景にした圧倒的な抜け感と夜景を備えていることから、イベンターの間で「東京23区内で爆音を出せる極めて希少なウォーターフロント」として注目を集めました。春から秋にかけての大規模音楽フェスでは数万人規模のオーディエンスが詰めかける実績を積み上げています。
一般利用の裾野も着実に広がっています。週末にはSUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーの初心者向け体験教室が開催され、波の立たない全長2,000メートルの静水面を一般市民が気軽に楽しむ光景が日常化しました。さらに、護岸エリアを活用したファミリー向け海釣り体験イベントや、広大な舗装スペースを利用したモータースポーツのデモ走行、ランニング大会、ドローンレース、愛犬連れのドッグイベントなど、水上以外のスペースを収益化する多角的な取り組みが定着しています。