韓国の雨被害とソウル冠水の真相|半地下と排水インフラの盲点
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富裕層エリアや最新のオフィスビルが立ち並ぶ江南(カンナム)が、大雨のたびに真っ先に水没する現象は、多くの人々に強い疑問を抱かせています。この背景には、地理的特性と急速な都市化がもたらした明確な構造的欠陥が存在します。
第1の要因は、江南駅周辺の「すり鉢状の低地地形」です。江南駅一帯は、周囲の瑞草(ソチョ)や駅三(ヨクサム)といった高台に囲まれており、周囲の高低差は約10m以上に達します。降った雨水が一気に低所へ集まる天然の受け皿となっているため、地表を流れる雨水の流入速度が排水処理能力を瞬時に超えてしまいます。
第2の要因は、地表の保水力を奪った不浸透面の過剰な拡大です。急速な経済成長の過程で市街地全域がアスファルトやコンクリートで覆い尽くされ、雨水が土壌へ浸透する自然のプロセスが完全に失われました。これに加え、既存の雨水管渠(排水管)の設計基準が従来の「10〜30年確率(時間雨量換算で約75〜85mm)」を基準に作られていたため、気候変動による極端な豪雨を捌ききれない排水インフラのボトルネックが露呈しています。