DemandとRequireの違いとは?ビジネスの現場で恥をかかない使い分け

DemandとRequireの違いとは?ビジネスの現場で恥をかかない使い分けに関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

多国籍プロジェクトに従事する日系企業担当者の手記や、クロスボーダー調達の現場から寄せられる生の声には、言葉のチョイスによる生々しいトラブルが記録されています。

ある国内ITベンダーのプロジェクトマネージャーは、納期の遅延が発生した米国側の開発パートナーに対して「納期遵守を強く求めたい」という意図から、以下のメールを送信してしまいました。

“We demand an immediate delivery of the source code by this Friday.”

相手方からの返答は予想だにしないものでした。即座に「法的な係争に発展させるつもりか」「このような侮辱的で敵対的な物言いは容認できない」と激しい抗議が返信され、プロジェクト全体が数週間にわたって停滞する事態に陥ったのです。担当者は「単に『強く要求する』という辞書の訳語をあてはめただけだった」と述懐していますが、受け手側のネイティブにとっては「命令書」あるいは「脅迫」と受け取られた格好です。

この場面で正しく機能するのは、「契約書という客観的根拠」を盾にした表現でした。例えば次のように記述していれば、感情的対立を生まずに同等の拘束力を担保できました。

“The contract requires the delivery of the source code by this Friday.”(契約に基づき、今週金曜日までの納品が義務づけられております)

あるいは、実務的なビジネス依頼として以下のように書くのが国際標準のマナーです。

“We urgently request that you deliver the source code by this Friday.”

SNSやビジネス掲示板(知恵袋や海外フォーラムなど)でも、「同僚の非ネイティブから『I demand...』とチャットが来て凍りついた」「高圧的なパワハラに感じて人事部に相談しかけた」という海外スタッフの投稿が散見されます。単語が内包する威圧感のレベルを把握しないまま使用することは、国際的なビジネスにおいて極めてハイリスクな行為です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest