現場の合言葉「ご安全に」の返し方と由来!住友金属発祥の謎に迫る

現場の合言葉「ご安全に」の返し方と由来!住友金属発祥の謎に迫るを詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

日本の現場に根付くこの言葉は、一体どこから生まれたのでしょうか。社史や産業技術史の記録を紐解くと、住友金属工業 発祥(現・日本製鉄)という確固たるルーツに行き当たります。

この製鉄所 挨拶の経緯は、戦後復興期の昭和28年(1953年)頃にまで遡ります。当時の製鉄現場は、高炉から吹き出す灼熱の溶鉱や超重量の鋼材が飛び交い、一歩判断を誤れば即座に重篤な労働災害につながる極限環境でした。住友金属工業の安全管理担当者が、従業員の安全意識を根底から変革する手法を模索していた際、着目したのがヨーロッパの鉱山文化でした。

決定的なご安全に 元ネタとなったのは、ドイツのルール地方をはじめとする炭鉱労働者たちが地下深く坑道へ降りる際に交わしていた伝統的な挨拶「Glückauf!(グリュックアウフ)」です。直訳すれば「幸運を祈る」「無事に地上へ戻れ」という意味を持つこの言葉に感銘を受けた同社幹部が、日本語の現場感覚に落とし込み、「今日も一日無事故で、安全に家族の元へ帰ろう」という切実な願いを込めて「ご安全に」という言葉を制定しました。

この取り組みは瞬く間に効果を上げ、中央労働災害防止協会(中災防)が推進した「ゼロ災運動 スローガン」や、安全動作の基本である「指差呼称 安全確認」と連動する形で、全国の重厚長大産業へ伝播していくことになります。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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