落馬しても激走する「空馬」の真相!1着なら馬券はどうなる?徹底解説
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人間が手綱を引いてコントロールしているわけでも、ムチで合図を出しているわけでもないのに、なぜ空馬はコースを外れずに先頭を目指して走り続けるのでしょうか。この不思議な行動の裏には、馬という動物の進化の歴史とサラブレッドの血統的習性が存在します。
最大の要因は、草食動物特有の「群れの習性(集団本能)」です。野生時代の馬にとって、肉食動物から身を守る唯一の手段は「群れから離れずに一緒に逃げること」でした。レース中の競走馬にとって、周囲を走る他馬は「逃走する仲間」であり、取り残されること自体が強い本能的恐怖を生みます。そのため、騎手がいなくなっても自然と集団のペースに合わせて走り続けます。
もう一つの要因は、何百年にもわたり人間が競走能力を極限まで高めてきたサラブレッド固有の「闘争心(競争本能)」です。他馬が前を走っていると「追い抜きたい」という強い闘争本能が働き、自然と前へ前へとポジションを上げようとします。
さらに、毎日の調教によって「前の馬を抜く」「ラチ(柵)に沿ってコーナーを曲がる」という動きが体に染み付いているため、騎手の指示がなくても完璧にコーナーを回り、直線で鋭いスパートを披露する光景が生まれるのです。普段背負っている55kg〜60kg近い斤量がゼロになることもあり、驚異的な末脚を発揮します。