カルテの「As」は何の略?大動脈弁狭窄症など科ごとの違いを徹底解説
カルテの「As」は何の略?大動脈弁狭窄症など科ごとの違いを徹底解説について徹底解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
Q1:健康診断の判定や検査結果の用紙に「AS疑い」と書かれていました。どういう意味ですか?
A1:一般の健康診断や人間ドックで記載されている場合、9割以上の確率で「大動脈弁狭窄症(Aortic Stenosis)の疑い」を意味します。聴診で心雑音(収縮期駆出性雑音)が聴取されたか、心電図で左室肥大の所見が見られた可能性があります。自覚症状がなくても進行する疾患であるため、放置せずに循環器内科を受診して心臓超音波(エコー)検査を受けてください。
Q2:医師が「エーエス」と口頭で話しているのを聞きましたが、動脈硬化症のことでしょうか?
A2:文脈によりますが、動脈硬化そのものを指して単に「エーエス」と呼ぶ医師は少数派です。動脈硬化による足の血管の狭窄であれば「ASO(閉塞性動脈硬化症)」と呼びます。単に「エーエス」と言った場合は、心臓の大動脈弁狭窄症、あるいはリウマチ膠原病科であれば強直性脊椎炎を指している可能性が極めて高いと考えられます。
Q3:点耳薬をもらったら袋に「AS 1日2回」と書かれていました。何の略ですか?
A3:外用薬の指示における「AS」は、ラテン語の「Auris Sinistra(左耳)」の略です。つまり「左耳に1日2回点耳してください」という意味になります。右耳の場合は「AD(Auris Dextra)」、両耳の場合は「AU(Auris Utraque)」と表記されます。近年は誤認防止のため「左耳」と日本語で印字される調剤薬局が増えていますが、古い処方オーダリングシステム等ではこのラテン語略号が印字されることがあります。