富士山は何県?静岡と山梨の県境論争の真相と山頂の驚くべき所有権

富士山は何県?静岡と山梨の県境論争の真相と山頂の驚くべき所有権についての疑問解決ガイドをお届けします。

「富士山は静岡県と山梨県のどちらにあるのか」という問いに対する正確な地理的回答は、「裾野から8合目付近までは両県にまたがって存在し、8合目から山頂にかけては境界未定地である」となります。日常会話で「どちらの県か」を白黒つけようとすると意見が分かれますが、行政上・地図上の公式見解としては両県が共有している状態です。

国土地理院が発行する2万5千分の1地形図を確認すると、富士山の裾野から中腹にかけては明確な黒い点線(都道府県境)が引かれています。しかし、標高約3,100m〜3,200m付近(8合目あたり)に達した瞬間、県境の線が途切れて空白になっていることが分かります。これは測量ミスや記載漏れではなく、国が公式に「境界が定まっていない地域」として指定しているためです。

日本全国には市町村間の境界未定地が複数存在しますが、都道府県レベルでこれほど象徴的なランドマークの境界が未定のまま維持されているケースは極めて異例です。両県ともに「自分たちの誇り」として富士山を大切にしてきたからこそ、あえて無理に一本の線を引かないという大人の知恵が働いています。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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