払った金が戻らない?不法原因給付の正体と民法708条の最新判例
払った金が戻らない?不法原因給付の正体と民法708条の最新判例について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をお届けします。
近年、特に深刻な社会問題となっているのが、SNS上の高額報酬バイト(いわゆる闇バイト)や特殊詐欺、不正投資スキームにおける不法原因給付の適用問題です。
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例えば、「口座を貸すだけで月20万円」「荷物を運ぶだけで即日10万円」といった募集に応じ、保証金や登録料名目で詐欺グループに現金を振り込んでしまったケースや、マネーロンダリングの道具として自らの銀行口座や暗号資産を差し出して騙し取られたケースが急増しています。こうした場面で、被害者側が「自分も違法な片棒を担ごうとしていた」場合、相手に対して民事上の返還請求を行おうとしても、民法708条の壁が立ちはだかるリスクが存在します。
「違法だと知らなかった」「高額バイトの正体が闇バイトだとは思わなかった」と主張しても、状況証拠から違法性の認識(未必の故意)があったと認定されれば、給付者側にも不法性が認められて返還が極めて困難になるケースがあります。犯罪組織はこの司法の構造を熟知しており、「警察や裁判所に駆け込んでもお前も同罪だ」と被害者を心理的・法的に脅迫する手口を巧妙に悪用しています。