「パーム油は体に悪い」は本当か?発がん性疑惑と心疾患リスクの真相

「パーム油は体に悪い」は本当か?発がん性疑惑と心疾患リスクの真相の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ネット空間を中心に「パーム油 危険と言われる理由」を検索すると、心疾患リスクと並んで必ず浮上するのが「パーム油 発がん性の真相」をめぐる議論です。こうした懸念は単なる都市伝説ではなく、国際的な食品安全機関による厳格なリスク評価報告が発端となっています。 欧州食品安全機関(EFSA)が発表した包括的調査において、植物油脂を200℃以上の高温で精製する工程で微量に生じる不純物「3-MCPD脂肪酸エステル」および「グリシドール脂肪酸エステル(GE)」の毒性が問題視されました。グリシドール脂肪酸エステルは体内で加水分解されると遺伝毒性を持つ遊離グリシドールへと変化するため、国際がん研究機関(IARC)の分類基準に基づき「グループ2A(人に対しておそらく発がん性がある)」に位置づけられています。 パーム油は特有の強い赤褐色と独特の青臭さ、不快臭を除去するために、工業プロセスで徹底した脱臭・脱色・高温精製が行われます。この過程で、大豆油や菜種油といった他の油と比較して、エステル化合物の生成濃度が高くなりやすい性質を持っています。欧州ではこの報告を受けて乳幼児向け粉ミルクなどの基準値を速やかに法制化し、これが世界的な「パーム油=発がん性物質」というイメージの増幅につながりました。 もうひとつの致命的なリスクが、心血管系疾患への影響です。植物油でありながら牛脂やラードなどの動物性脂肪に極めて近い性質を持ち、血中のLDL(悪玉)コレステロールを急上昇させる作用を持っています。日常的にパーム油を多量に摂取し続ける食習慣は、血管内皮にプラークを形成させ、パーム油 起因の動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中の発症確率を高める強力な誘因となります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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