月9『スキコト』主題歌の今!Jy(知英)の歩みと色褪せぬ名曲の真相
月9『スキコト』主題歌の今!Jy(知英)の歩みと色褪せぬ名曲の真相の重要ポイントを解説します。役立つ情報がチェックできます。
当時、現場の取材記者や音楽プロデューサーたちが目撃した「スキコト現象」の実態とはどのようなものだったのでしょうか。SNSコミュニティやファンの生の声を集約すると、そこには綿密に計算されたサウンド設計と心理的アプローチが浮かび上がります。
「月曜日の夜9時にこの曲のイントロが流れるだけで、憂鬱な週初めの気分が吹き飛んだ」「江の島や七里ヶ浜をドライブするときは、今でもこの曲をかけないと夏が始まらない」――。ネット掲示板やSNSでは、放送から10年近くが経った今もこうした書き込みが絶えません。単にドラマを思い出すだけでなく、リスナー自身の「あの夏」の思い出と楽曲が不可分に結びついているのです。
音楽的な現場分析を行うと、本作の作編曲を手掛けた山本加津彦氏の手腕が光ります。アコースティックギターのスウィング感あるストロークに乗せて、跳ねるようなシンコペーションを多用したメロディライン。Bメロで一度内省的なトーンに落とし、サビで一気に青空が広がるようなコード展開は、人間の聴覚に快感をもたらす王道のJ-POP構造を踏襲しています。そこに知英の、母国語ではないからこそ生じる独特の母音のニュアンスや、ひたむきで濁りのないストレートな声質が乗ることで、他の誰にも真似できない唯一無二の清涼感が生まれたのです。