2024年7月期ドラマ徹底総括!話題の覇権作と曜日別一覧を完全解剖

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近年のテレビドラマ制作において常に議論となる「原作実写化とオリジナル脚本のバランス」。2024年7月期はその両陣営が高度な完成度を競い合った象徴的なクールでした。

原作実写化チームでは、デジタル発信のコミックが強烈な存在感を発揮しました。めちゃコミック発の超人気漫画を実写化した『青島くんはいじわる』(原作:吉井ユウ)は、原作の持つ甘くじれったい空気感を主演2人が完璧に再現。LINEマンガで絶大なページビューを誇った『夫の家庭を壊すまで』(原作:赤石真菜)は、webtoon特有のスピード感と刺激的なクリフハンガーをドラマフォーマットに見事に落とし込み、深夜ドラマの新たな勝ち筋を確立しました。

小説原作としては、早見和真の政界ミステリーを映像化した『笑うマトリョーシカ』が、原作の骨格を崩すことなく映像ならではの緊迫感を付加して高い評価を獲得しました。さらに韓国ドラマの金字塔を翻案した『スカイキャッスル』は、日本固有のお受験狂騒曲へと巧みにローカライズされました。

一方、オリジナル脚本勢の躍進も目覚ましいものがありました。『海のはじまり』が生方美久の作家性を前面に押し出した文学的な脚本で視聴者の心を深く揺さぶったのに対し、『新宿野戦病院』は宮藤官九郎による予測不可能なセリフ回しと風刺でエンタメの王道を提示。単なる原作依存に陥らず、確固たる作家性と丁寧な脚色が共存した豊作のクールであったと言えます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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