焼き鳥のダルムとはどの部位?ドイツ語の由来や久留米の歴史を徹底解剖

焼き鳥のダルムとはどの部位?ドイツ語の由来や久留米の歴史を徹底解剖について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

インターネット上のグルメ情報やSNSの投稿において、頻繁に見受けられる致命的な誤解が「ダルム=牛の丸腸(シマチョウ)」という混同です。

博多名物として全国区の知名度を誇る「もつ鍋」では、脂がたっぷり詰まった牛の小腸(丸腸)が主役を務めます。そのため、同じ福岡のグルメであるダルムに対しても「あの脂がジュワッと溢れるプリプリした牛モツの焼き鳥だろう」と思い込んでいる旅行者が少なくありません。

しかし、久留米焼き鳥のダルムは明確に「豚の白モツ」です。牛の小腸のように脂身の塊を食べるような質感ではなく、豚モツ特有のしっかりとした皮膜組織のコシを味わう料理です。牛ホルモン特有の甘く重厚な脂を期待して注文すると「想像していたより薄く、脂の塊ではない」と肩透かしを食らうことになります。

また、「焼き鳥店なのに鶏肉以外のメニューが過半数を占めるのは邪道ではないか」という声も耳にします。しかし、これこそが昭和の筑後川流域で育まれた労働者たちの合理的知恵でした。かつてゴム産業や重工業の街として栄えた久留米では、肉体労働者たちが「安くて、腹にたまり、酒に合うもの」を求めました。当時、鶏肉よりも安価かつ大量に入手可能だった豚の内臓肉を、焼き鳥のタレと塩で巧みに仕立て直した歴史こそが、現在の多様性あふれる久留米焼き鳥の原点となっています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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