新玉ねぎの保存で常温は絶対Ng?1ヶ月持たせる冷蔵・冷凍の極意

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台所の冷暗所やベランダのネット袋に吊るしておけば、数ヶ月単位で日持ちする一般的な黄玉ねぎ。その常識を新玉ねぎに当てはめることこそが、最大の過ちの始まりだ。農業技術センターの流通データや農家への取材によると、通年出回る黄玉ねぎは収穫後に約1ヶ月間しっかりと風乾(天日干しや温風乾燥)させ、外皮を硬い茶色の保護膜へと変化させて休眠状態を作っている。これによって菌の侵入や水分蒸発を防ぎ、長期間の常温保管を可能にしている。

一方で、3月から5月にかけて出荷される白毛種や黄玉ねぎの早生(わせ)品種である新玉ねぎは、乾燥処理を一切行わずに収穫後即座に出荷される。最大の特徴である「みずみずしさ」の正体は、重量比にして約90%に達する水分だ。外皮も緑がかった薄皮一枚しかなく、植物細胞が外気や雑菌に対して無防備な状態に晒されている。これが新玉ねぎ常温NGの理由である。

密閉性の高い現代の住宅環境では、春先でも室温が20度前後、湿度が60%を超える日も珍しくない。多湿で温暖な室内環境に水分たっぷりの新玉ねぎを放置すれば、自身の蒸散作用で周囲に湿気がこもり、アオカビやクロカビ、軟腐病菌(バクテリア)にとって絶好の温床となる。結果として、購入からわずか3〜4日で外皮の内側に黒いすす状のカビが広がり、芯から茶色いドロドロの液体が染み出して崩壊してしまう。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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