朝ドラ『とと姉ちゃん』あらすじ全解説!星野との結末と実話の真相
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『とと姉ちゃん』の物語は、戦後日本の出版文化に金字塔を打ち立てた『暮しの手帖』の創業者・大橋鎭子の自伝的著作『暮しの手帖とわたし』をモチーフにしています。しかし、テレビドラマとしてのエンターテインメント性と史実の間には、いくつかの決定的な差異が存在します。
実在の大橋鎭子は、ドラマ以上にバイタリティに溢れた実業家でした。実父・大橋武雄が結核で早逝した際、鎭子はわずか10歳。母・久子を支え、2人の妹(晴子、芳子)の父親代わりを務めた点はドラマの構図そのものです。
特筆すべきは花森安治の存在です。ドラマで唐沢寿明が演じた花山伊佐次は、時にユーモラスで愛嬌のある人物として描かれましたが、史実の花森は「徹底した現場主義の独裁者」であり、女性の装飾品であったスカートを自ら穿いて町に出ては女性たちの日常動作を観察するなど、常識外れの奇行と情熱で知られていました。大橋鎭子はそんな花森の才能に心底心酔し、花森が雑誌作りに全精力を注げるよう、社内の財務や雑務の一切を引き受けて防波堤となったのです。