十和田市現代美術館の真価と見どころ|なぜ一度見たら忘れられないのか

十和田市現代美術館の真価と見どころ|なぜ一度見たら忘れられないのかの全貌を詳しく解説してご紹介します。

美術館そのものの体験価値を決定づけているのが、世界的な建築家ユニットSANAAの共同主宰者であり、プリツカー賞受賞者でもある西沢立衛氏による建築設計です。

一般的な美術館のように一つの大きな箱の中に作品を並べるのではなく、ここでは作品ごとに独立した複数の展示室(ホワイトキューブ)が用意され、それらが透明なガラスの回廊で繋がれています。展示室ごとに天井の高さや床面積、開口部の位置が異なり、まるで「小さな家が立ち並ぶ街」路地を散策しているかのような回遊性を生み出しています。大きな窓からは十和田の四季折々の自然光が差し込み、天候や時間帯によって作品の表情が刻一刻と変化します。

この分散型建築と呼応するように展開されるのが、国内外のトップアーティストによるコミッションワーク(美術館のために特別に制作された恒久設置作品)です。なかでも屋外のアート広場に佇む草間彌生氏の《愛はとこしえ十和田でうたう》は、十和田の青空と芝生に鮮やかな黄色と水玉模様が映える圧巻のスケールを誇ります。キノコや少女、犬のモチーフが散りばめられた空間は、来館者が作品の中に入り込んで体感できる開放的なアートパークとして親しまれています。

チェ・ジョンファ氏の巨大な花の馬《フラワー・ホース》や、レアンドロ・エルリッヒ氏による錯視を利用した作品など、視覚だけでなく全身の五感を刺激する十和田市現代美術館の見どころは、鑑賞者を飽きさせることがありません。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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