一式戦闘機「隼」と零戦の決定的な違い|驚異の旋回性能と現存機の真相
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日本軍を代表する戦闘機として常に比較される一式戦闘機「隼」(陸軍)と零式艦上戦闘機(海軍)。外見こそ似通った単発低翼単葉機ですが、開発の根底にある組織的背景と運用要求はまったく異なっていました。
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海軍の零戦が「航空母艦からの発着艦」「長大な洋上航続距離」「20mm機関砲による対大型機攻撃力」を兼ね備えた万能艦上戦闘機を目指したのに対し、陸軍の一式戦闘機は「荒れた前線基地からの即時発進」「一対一の空戦で敵機の後背を瞬時に奪う絶対的な格闘戦能力(ドッグファイト性能)」に特化して開発されました。
中島飛行機の設計主務者である小山悌(こやまやすし)技師は、陸軍の厳しい運動性要求に応えるため、徹底した機体構造のシェイプアップと洗練された空力特性を追求しました。その結果、低空から中高度域における水平旋回半径の小ささと軽快な舵の効きにおいて、同時期の零戦二一型をも上回る切れ味鋭い操縦性を実現させたのです。