なぜ新時代の「伝串」は中毒者続出?1本50円の秘密とカロリー徹底解説

なぜ新時代の「伝串」は中毒者続出?1本50円の秘密とカロリー徹底解説に関する主要な事実を徹底的にまとめました。最新データをご確認ください。

「1本50円なんて、怪しい安物肉を使っているのではないか」「何か裏があるのではないか」といったネット上の穿った見方を耳にすることがあります。しかし、運営元である株式会社ファッズのビジネスモデルを紐解くと、そこには感情論ではなく、極めてロジカルな経営戦略が存在することが分かります。

創業社長である佐野直史氏は、元プロサッカー選手という異色の経歴を持つ実業家です。佐野氏が掲げる「本物の食材を生活価格で提供する」という理念は、言葉だけに留まらず、徹底した仕組み化によって具現化されています。一般的に居酒屋の原価率は30%前後が適正とされますが、新時代では看板商品の原価率を極限まで引き上げる代わりに、以下の3つの合理化で利益を捻出しています。

  • 店舗での仕込み作業の完全撤廃:新時代では、多くのメニューを店内調理とする一方で、伝串に関しては品質管理の徹底と店舗作業の軽減を目的に、巨大な専用工場で串打ちまでを一貫して行っています。これにより、各店舗における仕込み人件費をほぼゼロに抑えています。
  • 自社物流による中間マージンの排除:全国展開するスケールメリットを活かし、食材の大量一括調達から配送まで自社流通網を構築。流通コストを削ぎ落としています。
  • 生ビール190円(税込209円)との相乗効果:名物の伝串と圧倒的安さの生ビールを目当てに来店した客は、当然ながら「どる焼き」やスピードメニュー、サワー類など他の利益率の高い商品も注文します。客単価全体で適正な営業利益率を確保する「ハニートラップ型の客数最大化モデル」が完成しているのです。

つまり、伝串の安さは原材料の質を落とした結果ではなく、サプライチェーンと現場オペレーションの無駄を徹底的に排除した産業工学的アプローチの結晶なのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest