「すみません」と「すいません」どっちが正しい?恥をかかない敬語の真相
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「すいません」を避けて「すみません」を使っていれば安心かといえば、決してそうではありません。実は、すみません目上の人失礼という指摘は、現代のビジネスマナーにおいて定着した鉄則となっています。
なぜ、国語的に正しいはずの言葉が失礼にあたるのでしょうか。理由は大きく2つ存在します。1つ目は、すみませんビジネス敬語としての「敬意の低さ」です。「すみません」は丁寧語の範疇にとどまり、相手を高める尊敬語や自分を低める謙譲語が含まれていません。同僚や部下に対して「ありがとう」「ごめん」の代わりに使う分には問題ありませんが、取引先や上司など、敬意を尽くすべき対象に対して使うには敬意の絶対量が不足しています。
2つ目は、この言葉が持つ「多機能性」による曖昧さです。「すみません」は日常において、以下の3つの役割を1語で処理できてしまう極めて便利な言葉です。
- 謝罪:「足を踏んでしまい、すみません」
- 感謝:「お茶を淹れていただき、すみません」
- 依頼・呼びかけ:「すみません、この資料の確認をお願いできますか」
この便利さゆえに、ビジネスシーンで多用すると「何を伝えたいのかが曖昧になる」という弊害が生じます。特に謝罪の場面において「すみません」で済ませようとする態度は、「弁明の余地がないほど反省しているのか」「単にその場を取り繕いたいだけなのか」という不誠実さを相手に想起させます。だからこそ、目上の人への適切な謝罪が求められる場面では、「すみません」の安易な使用を厳に慎む必要があります。