今井書店錦町店が閉店した真の理由と跡地の現在|米子44年の軌跡
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ネット上の一部では、「錦町店の跡地には別の大型商業施設やすぐに別の書店が入るのではないか」という噂が閉店直後から囁かれていました。しかし、現地取材と都市利用計画の経緯を追うと、現実は全く異なる様相を呈しています。
閉店後、象徴的だった三角屋根調のファサードを持つ店舗建物は安全確保のために解体撤去されました。米子市中心街に近い錦町エリアは幹線道路沿いの一等地であり、用地活用には複数の選択肢が存在していました。
2026年現在の様子を定点観測すると、かつて本棚が整然と並んでいた広大な敷地は、街の人口動態と医療・生活ニーズの変化に合わせた生活密着型の機能用地(医療・福祉施設や住環境整備、生活支援インフラ)へと順次衣替えを遂げています。書店が撤退した跡地に再び同規模の独立系書店が進出することは、現在の出版流通マージン構造(書店粗利約22%前後という業界構造)から見ても極めて非現実的です。
「書店がなくなった=街の衰退」と短絡的に捉える言説も散見されますが、これは半分正しく、半分は誤解です。商業構造のスクラップ・アンド・ビルドにより、錦町エリアはより日常的な生活利便性を支えるゾーンへと役割を変え、文化機能は新後藤町や駅前周辺へと機能分化が進んだと分析するのが妥当です。