ショックの5P完全攻略|覚え方と血圧低下を待たない現場の判断術
ショックの5P完全攻略|覚え方と血圧低下を待たない現場の判断術の重要ポイントをご紹介します。専門的な知識が満載です。
Q1:ショックの5Pとショックの4大分類の違いは何ですか?
A1:ショックの5Pは、あらゆる重篤な循環不全の極期に現れる「身体所見・徴候」を指します。一方、ショックの4大分類は原因・機序に基づく分類であり、「循環血液量減少性(出血・脱水)」「心原性(心筋梗塞・重症不整脈)」「血液分布異常性(敗血症・アナフィラキシー・神経原性)」「閉塞性(心タンポナーデ・肺塞栓・緊張性気胸)」に分かれます。どの分類のショックであっても、最終段階では5Pの多くを呈することになります。
Q2:橈骨動脈が触知できない場合、血圧はどれくらいまで落ちていますか?
A2:ATLS(外傷初期診療ガイドライン)などの古典的目安では、橈骨動脈触知不能は収縮期血圧80mmHg未満、大腿動脈触知不能は70mmHg未満、頸動脈触知不能は60mmHg未満と推測されます。ただし個体差や動脈硬化の影響もあるため、触れない時点で重篤な低血圧が生じていると判断し、直ちにモニタリングと昇圧・補液処置を開始する必要があります。
Q3:アナフィラキシーショックで最初にすべき対応は何ですか?5Pを確認すべきですか?
A3:5Pの確認を優先してはなりません。アレルゲン曝露後に皮疹や呼吸困難、血圧低下が認められた場合、最優先すべき治療は「アドレナリン(エピネフリン)の大腿前外側部への筋肉注射」です。5Pが揃うのを待っている数分の遅れが気道閉塞や心停止を招くため、疑った段階での即時投与が国際ガイドラインで強く推奨されています。